春月さんのきのうの日記を読むと、りんごはまさに智慧の実だな。
コパさんが私の日記にコメントされているように、キリスト教・ユダヤ教の『(旧約)聖書』には、りんごとは明記されていない。それがのちにりんごとして描かれることが多いのは、ラテン語訳の誤読かららしい。
「創世記」での「善と悪の知識の木」はラテン語訳聖書で「de ligno autem scientiae boni et mali」となっている。maliはmalum(悪)の単数属格形。スペイン語で「私は気分が悪い」は「Me siento mal」だが、このmalはラテン語malumからきている。
ところが、きのうの日記に書いたように、ラテン語で「樹木の実で、厚く柔らかい果肉があり、中に芯・核があるもの」、とくにりんごを指す語も同じ綴りのmalumなのだ。
「悪」のmalumに「果実」malumをかけているのだと後世の人が深読みをしてしまったのだろう。(ラテン語レトリックではあるあるかもしれないけれど)。
狸は化かすというが、たいていはヒトが誤解・誤読をしているのである。