風と藻の本もとどいた。年度末超特急だったけど、穏やかな青空のようだ。
2023年3月30日木曜日
2023年3月28日火曜日
2023年3月27日月曜日
2023年3月26日日曜日
2023年3月25日土曜日
陰
旧暦で今月が閏如月なのはどうしてかというと、もし弥生にしてしまうと月内に穀雨にならないからなのだ。
雨水のある月を睦月(一月)
春分のある月を如月(二月)
穀雨のある月を弥生(三月)
(以上春)
小満のある月を卯月(四月)
夏至のある月を皐月(五月)
大暑のある月を水無月(六月)
(以上夏)
処暑のある月を文月(七月)
秋分のある月を葉月(八月)
霜降のある月を長月(九月)
(以上秋)
小雪のある月を神無月(十月)
冬至のある月を霜月(十一月)
大寒のある月を師走(十二月)
(以上冬)
と決めている。
ところが先日の朔(新暦3月22日)からを *弥生にしてしまうと新暦4月19日が *弥生の晦になる。しかし、今年の穀雨は新暦4月20日なのだ。穀雨を含まない月を弥生(三月)と呼ぶことはできない。そこで閏如月を置いて弥生をひと月遅らせ、この矛盾を解消する。
閏月を置くことで季節がひと月以上ずれることを防いでいる。太陰暦にはこの他にもいろいろ規則がある。現在の旧暦は公的に決められている訳でもなく、完全に規則に沿っている訳でもない。ややこしいのである。
2023年3月22日水曜日
2023年3月21日火曜日
星
『星の王子さま』蒐集といえば、チュルク諸語が専門のウギャー先生もかなりのもの。
→ テュルク諸語的『星の王子さま』収集プロジェクト|吉村 大樹(@オフィスぴの吉;毎週金曜日投稿)|note
→ テュルク諸語的『星の王子さま』収集プロジェクト|吉村 大樹(@オフィスぴの吉;毎週金曜日投稿)|note
ウギャー先生は白水社の『トルコ語のしくみ』の著者なのだ。
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ところできのうの日記の「契沖」は江戸時代初期の国学者です。古代の仮名遣いをはじめ文献学的方法を確立した学者であり、長歌を得意とした歌人だとのこと。お墓の「契沖院」さんはその契沖を研究していた学生だったのではと思った次第です。
2023年3月20日月曜日
2023年3月19日日曜日
綯
子どものころ、縄綯機が現役だった。二つの漏斗状の口から稲藁を補充しながら回す(足踏み式だったか、手回しだったか)と縄を綯っていくのだ。正月のしめ飾りなどは手で綯っていたけど農作業に使う縄は縄綯機で作っていた。
さて、また「軫」のことである。
きのう春月さんに、弦は軫に巻き付けるのではなく、軫から出ている紐に結んであるのだと聞いた。てっきりバイオリンやギター(春月さんによると琵琶も)のように糸巻きで直接、弦を巻きあげるのかと思っていたので意外だった。そこでうろうろ探してみたら、こんなページをみつけた。伝統的な機構と改良型の機構が紹介されている。
→ 古琴之琴轸篇_北京度一古琴馆 (dyxt.org)
→ 古琴之琴轸篇_北京度一古琴馆 (dyxt.org)
伝統的な琴軫の場合、軫を回すと紐の綯い具合が変わる。紐は綯いを強くすると短くなる。するとそれに繋がっている弦の張りが強くなる。紐にせよ弦にせよ、太い方が綯い具合による長さの変化が大きい。これが紐を使う理由なんだろう。
しかし、それでは調整できる範囲が狭いし、不安定だというので作られたのがこのページで紹介されている改良型。「璇玑琴軫」と呼ばれている。内蔵したネジで弦を引っ張っている(紐は単に仲介しているだけのようだ)。「璇玑」とはもともと「天体の運行を測る器械」のことらしい。
……ということで結論が出せそうである。
「軫」は「琴柱」でないのはもちろんだが「糸巻き」でもない。
とおりすがりで思わぬ瑣末な知識を得た。これもまた遼東の豕なのであろう。
2023年3月18日土曜日
2023年3月17日金曜日
釈
琴の各部の名称については詳しい図があった。調弦の時は「軫」を回すのかな?
枕と軫が同じ音zhěnだからってことかな? しかし、枕なら「岳山」のことじゃないのかな?琴の弦の枕となるので軫という。
『広漢和辞典』は用例に『正字通』を引いている。
軫、琴下轉絃者、因謂之軫。
『康煕字典』も語釈で
琴下轉絃者謂之軫
としている。これも『正字通』によっているんだろう。
この「琴下轉絃」の解釈から『新字源』や『広漢和辞典』の「ことじ」説が出てきたのだろう。
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なお、『康煕字典』は用例に李白詩をあげているけど、
拂霜弄瑤琴
とだけあって、「軫」が出てこない。新たな謎だ。
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あれれ? 上に引いた『康煕字典』は明治38年に吉川弘文館が発行した縮刷版だけど、この句があるのは「北山獨酌寄韋六」(维基文库,自由的图书馆 (wikisource.org))らしく、そこでは;
拂霜弄瑤軫
となっている。ひょっとして吉川弘文館版の誤植?
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いや、もともと『康煕字典』自体が「琴」としているらしい。
2023年3月15日水曜日
2023年3月14日火曜日
2023年3月13日月曜日
2023年3月12日日曜日
2023年3月11日土曜日
2023年3月10日金曜日
2023年3月9日木曜日
2023年3月8日水曜日
2023年3月5日日曜日
2023年3月4日土曜日
2023年3月3日金曜日
冪
Xを集合とする。Xの部分集合をすべて元として含み、それ以外の元は含まない集合を、Xの巾集合と呼び、P(X)で表す。(斎藤毅『集合と位相』)
つまり、P(X)はXの部分集合全体の集合。「巾集合」は「べきしゅうごう」と読む。ここで漢字を知る人は「あれ?」と思うだろう――「巾にベキなんて音はあったっけ?」。
ないよね。
「ベキ」の本来の表記は「冪」なのだ。「覆う/覆いの布」のことだから、「冪集合」と書けば「Xを部分集合で覆い尽くす」という実感が湧くのに……
中国の古代数学では、「冪」は「形体の外周」のことを指していたけれど、のちに「数の累乗(同じ数の掛け合わせ)」を言うようになっていた。そして、江戸時代の和算家たちが「冪」の略字として「巾」を使っていたことが、当用漢字時代の漢字制限政策とあいまって、「巾乗」「巾集合」という表記が数学では公式になった要因なのだそうだ。どうせなら「冖」と略せばよかったのに、余計な縦画を書いてしまったんだな。やれやれ。
ところで、常用漢字の直近の改定は2010年なので、いま書店に並んでいる漢和辞典はどれも最新の常用漢字に則っているはず。この2010年改定では「遡、遜、謎、餅」が旧字体(餅は新旧折衷の字体)のまま追加されたので、しんにょうの点が一つのと二つのが混在することになり、しょくへんも新旧字体が交ざる、組版担当としては実に困ったことになっている。いっそ旧字体で統一するほうが筋が通るのだ。やれやれ。
2023年3月2日木曜日
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